【花鳥風月 花国の巫女と月の補佐官】決められた婚約よりも運命の出逢いを選ぶなら
四つの国——花、鳥、風、月。
それぞれが異なる霊力を司り、四年に一度の祭「四霊祭」で霊の均衡を祈り結び直すことで、この世界は静かに保たれていた。
花国の姫巫女・花鈴は、その祭の中心に立つ存在。
誰よりも国のために生きてきた彼女は、政(まつりごと)のために風国の巫覡・青牙との婚約を受け入れ、疑うことなく「決められた未来」を歩むはずだった。
けれど、あの春。
四年前の祭で、名も知らぬ青年と交わした、たったひとときの出会いが、彼女の心に忘れられぬ“記憶”として残っていた。
そのとき交わした短冊の言葉——「名を知らずとも、記憶は心に残るものです。……あなたが忘れない限り」。
再び巡ってきた四霊祭。
集まった各国の代表たちの中に、花鈴は“あの記憶”の気配を見つける。
それは、月国の王子の補佐を務める、記憶術師の青年・玲真。
「選ぶことなど許されない」
巫女として、姫として、政略の駒として。
けれど花鈴の心は、風に舞うように揺れていた。
——巡る花鳥風月のもと、交わされる運命の再会。
定めに背くその先に、ふたりは“ほんとうの結び”を見つけられるのか。
それぞれが異なる霊力を司り、四年に一度の祭「四霊祭」で霊の均衡を祈り結び直すことで、この世界は静かに保たれていた。
花国の姫巫女・花鈴は、その祭の中心に立つ存在。
誰よりも国のために生きてきた彼女は、政(まつりごと)のために風国の巫覡・青牙との婚約を受け入れ、疑うことなく「決められた未来」を歩むはずだった。
けれど、あの春。
四年前の祭で、名も知らぬ青年と交わした、たったひとときの出会いが、彼女の心に忘れられぬ“記憶”として残っていた。
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