あなたにただ一言''愛している''と言いたくて

 主人公''岸部藍斗''は、自殺を測っていた。
 回数でいえばもう300回はとうに超えていた。
 全てが失敗に終わり、後遺症すら残すことなく無事だった彼はまた自殺を測る。
 だが、それにも事情があった。

 小学5年生の頃に亡くなった幼馴染の女の子''崖上藍海''に謝りたかった。愛していると伝えたかった。

 絶賛思春期だった藍斗は、藍海に一緒に帰ろうと誘いを受けたが、それを無視し他の友人と遊んでいた。
 遅くなり家に帰ると、涙を流した両親がおり、話を聞くと藍海は交通事故で轢かれ即死だったそうだ。
 相手は信号無視をしていて、警察に追われている途中だった。

 藍斗はただただ毎日自身を恨んだ。
 あの時一緒に帰っていればと、ないものねだりをする藍斗はあの世なら藍海に会えると思った。
 罵詈雑言を受けようと、拒絶されようと藍斗はただ一言''愛している''と言うために、今日も自殺をしようとする。
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