殺意の二重奏
千葉市にあるアパートで、変死事件が起きた。
部屋は密室。毒物は飲みかけのワイングラスの中から見つかったが、遺書はなく、自殺と断定するにはいくつか不可解な点があった。
事件の捜査に乗り出した新米刑事の水津涼花(すいづりょうか)は、第一発見者が高校時代の同級生である入沢龍人(いりさわりゅうと)であることと、亡くなったのが彼の双子の弟である蓮音(れんと)であることに衝撃を受ける。
蓮音はまた、涼花の初恋の相手でもあったのだ。
あの頃の気持ちと、現在のままならない恋との狭間で揺れながら、涼花は捜査を進めていく。
そこにあったのは、持たざる者たちの怨嗟の声であったのだ。それはまた、自分も同じことだと涼花は思う。
部屋は密室。毒物は飲みかけのワイングラスの中から見つかったが、遺書はなく、自殺と断定するにはいくつか不可解な点があった。
事件の捜査に乗り出した新米刑事の水津涼花(すいづりょうか)は、第一発見者が高校時代の同級生である入沢龍人(いりさわりゅうと)であることと、亡くなったのが彼の双子の弟である蓮音(れんと)であることに衝撃を受ける。
蓮音はまた、涼花の初恋の相手でもあったのだ。
あの頃の気持ちと、現在のままならない恋との狭間で揺れながら、涼花は捜査を進めていく。
そこにあったのは、持たざる者たちの怨嗟の声であったのだ。それはまた、自分も同じことだと涼花は思う。
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読了していただきまして、ありがとうございます。
明白に持っている側である入沢兄弟と千歳、どちらかと言えば、持っていない側だった千沙に涼花という対比で人間ドラマを描きました。恋愛感情に嫉妬の念を織り交ぜて、事件が起こった経緯を説明していくのがなかなか困難でしたので、そこに共感してくださると幸いです。
越智くんねえ。私も報われてほしい気持ちはあるんだけど、彼が報われると代わりに報われない人が出てくるので難しいよなあ(苦笑)
青春恋愛の延長線上にあるミステリー、みたいな感じで、木立先生の本領が発揮された作品だったと思います。
表現が巧みで、気持ちと風景をリンクさせて表現されるので、文章がとにかく美しいです。1つの絵画を見せられているような、そんな感じ。
特に女性の気持ちを表現させたら右に出る者はいないのでは?と思わせられるほど、千紗や涼花の気持ちには共感の嵐でした。
後半、犯人とそのトリック、裏に潜む関係者の思いなどが語られる場面は息を呑む怒濤の展開で、興奮して読み進めました。
彼らの真意を陽ノ下にさらけ出す涼花の演出がかっこよかったです。
実は男性作家の私ですが(笑)、女性の心情の描き方を褒められることが多々ありまして、本当にありがたい限りです。実際、きちんと描けているかはあまり自信はないのですが……。
本作は龍人や蓮音の考え方もそうですが、二人と関係のある涼花や千沙など女性陣の心の動きをきっちり描くのが、特に重要だったと思っています。それだけに、二人の心情に共感していただけると、作者冥利に尽きます。
涼花に関しては、某ガ〇レオシリーズに登場してくる女刑事をモデルとしています。
それだけに、かっこいい! と思っていただけると嬉しいです。
このたびは読了をしてくださいまして、ありがとうございました。
最後まで読ませていただきました。
推理小説とは何たるか、読者への裏切りですね。
それでいて、この作品は「劣等感」をサブテーマに見せかけたミスリード。
死人に口なしと言うのが、如実に表現されている素晴らしい結末でした。
ただそこには、自分に対する愛があった──。
これからも陰ながら、応援させていただきます!!
ミステリーって難しいな! と頭を抱えながら、推理×人間ドラマの両輪になるように仕上げました。
妬み嫉みや承認欲求を抱えながらすれ違い続けた彼らでしたが、そこには確かに「愛」があったのでしょうね。
「彼」はこの先、「どちら」を選ぶのでしょうね?――と、私も彼らの行く末に思いを馳せています。
最後までお付き合いしていただきまして、ありがとうございました。
冒頭から一気読みしてしまいました!
主人公と関わりのある人たちの事件ということで、ぐっと引き込まれます。
推理小説としても面白いですが、人間ドラマとしても秀逸で読み進めるごとに切なさも増し感情移入します。
もうラストが近いと思いますが、これからも更新毎日楽しみにしています!
感想ありがとうございます。
短絡的なようで、けれどどこかわかるんだよな……というこの動機をいかに理解してもらうか? という部分で悩んだ作品でしたので、共感してもらえると嬉しいです。
主人公の涼花がわりと人情派なので、そこは自分でもちょっと気に入っているところなのです。
完結まで残すところわずかですが、よろしくお願いいたします!