プライド高めなガリ勉マフィアのボスが平の護衛だと思っていた魔人に執着されて一生愛されることになりました
祖父の遺産は、マフィアのボスという椅子だった。
会ったこともない祖父が遺した組織。育ての親を人質に取られ、私――ノエルは半年前、望まぬまま「ボス」の座に就いた。
法律と経済を誰よりも真面目に学んだ。その知識で、この血と暴力の組織を、誰も傷つけないまっとうな企業に変えてみせる。それが私のプライドで、たぶん唯一の武器だった。
――けれど、紙とペンで戦う小娘を、古参の幹部たちは鼻で笑うだけ。
そんな私に押しつけられた護衛が、セルクだった。銀の髪に金の瞳。やる気がなくて、態度は不遜で、口を開けば私をからかってばかり。なのに。
「どうしようもなくなったら、助けてやる。――ただってわけにゃ、いかんがな」
刺客に襲われ、震える私を抱きしめて、こいつはそう囁いた。底が知れない。掴めない。それなのに、この男の腕の中だけが、なぜか息継ぎができる場所になっていく。
「オレが教えてやる。男のことも、気持ちいいことも、全部」
馬鹿にする口調のくせに、誰よりも私を一人の人間として見ているこの男に、私は少しずつ、溶かされていって――。
「……逃がさねえから、覚悟しとけよ。ボス」
真面目で意地っ張りな女ボスと、底知れない護衛。歪で、甘くて、ちょっと怖い。
そんな二人の物語です。
◇執着系ヒーロー/溺愛/甘々/ハッピーエンド
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「……逃がさねえから、覚悟しとけよ。ボス」
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