君がくれた箱庭で

少年はふと死のうと思った。
屋上へと軽やかに足を運んだ。
扉を開けた先に待っていたのは、

生きる少女と生い茂る緑だった。

これは梅雨入り前の初夏の出来事だった

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
春休みに起きた不幸がきっかけで少年の人生は少しずつ軋み始めていた。そしてついに些細なきっかけから死のうと思ったのだった。立ち入り禁止の誰もいないはずの屋上で待ち受けていたのは少女と生い茂る緑。彼女は問う、「人生とは何か」と。少年と少女のひと夏の出会いが互いの人生を大きく変える。生きるとは何か。どうすれば生きられるのか。人生とは何なのか。大人達が首を傾けては小難しい説教をする問題に、青くて臭い少年少女が2人だけの答えを見つけるお話です。

注意:本作品は執筆しながら公開をしています。そのためすでに公開した章を後から加筆・修正する可能性があります。その都度お知らせはしますが、あらかじめご了承ください。
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