ミシェルは恋多き女
「おばあさまは恋多き女だったのよ」
祖母ミシェル・エルベールの葬儀が終わった家で、ニコルは声を弾ませながら、分厚い手帳を机の上にどさりと置いた。それは、祖母の日記だった。
「読んでみて」と執拗に催促するニコルに逆らえず、アンドレは静かに日記のページをめくった。
そこには祖母ミシェルとウィルム男爵家次男ピエールの物語が綴られていた。
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