天冥海フロンティア
西暦2190年――
地球連邦による宇宙開発が限界を迎えつつあるなか、天王星圏に築かれた巨大植民ネットワーク〈天冥海フロンティア〉は、独自の自治と技術で発展を遂げていた。氷とガスの星・天王星、その軌道上に建設されたドーム都市群と衛星基地が、数千万の人々の生活を支える第二の地球圏となっていた。
だが、繁栄の陰には常に支配がある。
地球連邦政府は「中央統制の名のもと」に天冥海の自治権を制限し、新たな資源課税と軍事干渉を強行。これに反発したのが、現地で圧倒的な支持を得る天冥海防衛軍の若き司令官――アクバル・バジールである。
バジールは忠実なる副官フランソワ・イヴァンシ、謎多き交易商人ダラーらと共に、緊張高まる情勢のなかで揺れ動く。
やがて、地球側から派遣された強硬派司令官サンダーズとの対立は、ついに武力衝突へと発展する。
これは、“太陽系最後の辺境”に生きる者たちの、
自由と信念をかけた戦いの記録――
そして、未知なる星海への旅立ちの物語。
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