見学コース
何かの許可を取りに来た。
そのついでに、施設を見学することになった。
古びた建物。
生臭い水槽。
骨だけで泳ぐ魚。
身体の外に内臓を垂らした生き物。
そして、食肉用として競りにかけられる人魚たち。
奇妙な場所だった。
なのに、不思議と懐かしい。
水温を知っている。
餌の量を知っている。
人魚の選別基準まで、なぜか知っている。
——俺は、本当に今日初めてここへ来たのだろうか。
水族館を巡る、ひとりの男の見学コース。
その終点で待っていたものとは。
そのついでに、施設を見学することになった。
古びた建物。
生臭い水槽。
骨だけで泳ぐ魚。
身体の外に内臓を垂らした生き物。
そして、食肉用として競りにかけられる人魚たち。
奇妙な場所だった。
なのに、不思議と懐かしい。
水温を知っている。
餌の量を知っている。
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——俺は、本当に今日初めてここへ来たのだろうか。
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その終点で待っていたものとは。
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