あなたにおすすめの小説

私の記念画を横取りした義妹は、王宮の除幕式で消える絵の具の罠を知る 表紙

私の記念画を横取りした義妹は、王宮の除幕式で消える絵の具の罠を知る

「――この『暁の白百合』は、エマが描いたことにして王宮へ献上する。セシル、お前は今からキャンバスの隅にある自分の署名を消しなさい」 王太后陛下の生誕六十周年祝賀会に献上する記念画。モンフォール子爵家の長女セシルが三ヶ月かけて描き上げたその大作を、父と継母は義妹エマの作品として差し出せと命じた。逆らえば、亡き母の遺した画材もスケッチブックも焼き捨てる、と。 セシルは従ったふりをして、エマの新しい署名の上に「仕上げの保護ニス」を塗る。それは、強い光と熱を浴びると上の絵の具を消し去る、母直伝の感熱消色ワニスだった。 王宮の展示室で、彼女の指に残る群青の顔料に目を留めたのは、祝賀会の芸術監督を務めるジュリアン・ヴァルモア公爵。二年前から、名もなき絵師の絵を探し続けていた人だった。 「……どうだい、セシル。今夜から俺と、最高の共犯者になってくれないか?」 窃盗の濡れ衣を着せようとする義妹の企みを逆手に取り、迎えた除幕式の当日。天窓から差し込む朝日の下で、偽りの名が消えていく。 奪われた名前と誇りを、自分の絵筆で取り戻す物語。
恋愛 完結 短編
文字数 18,850
さようなら婚約者 表紙

さようなら婚約者

アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。
ファンタジー 完結 ショートショート
文字数 1,847
〔完結〕婚約者の公爵様が伯爵令嬢を抱きしめていたので、私は身を引くことにしました 表紙

〔完結〕婚約者の公爵様が伯爵令嬢を抱きしめていたので、私は身を引くことにしました

侯爵令嬢エレナには、三年間愛し続けてきた婚約者がいる。 ヴァレンティーヌ公爵アレクシス。 口数は少ないけれど、いつも優しく、エレナを大切にしてくれる男性だった。 だから、信じていた。 たとえ彼が幼馴染の伯爵令嬢セシリアと何度も二人きりで会っていても。 夜会で親しげに腕を組んでいても。 自分との約束より、彼女からの相談を優先されても。 「アレクシス様は、私を愛してくださっているのだから……」 そう自分に言い聞かせてきた。 けれど、ある日の午後。 公爵邸を訪れたエレナは、庭園で婚約者がセシリアを抱きしめている姿を目撃してしまう。 「お願い、アレクシス。私を一人にしないで……」 彼の胸に顔を埋めるセシリアと、その肩を抱くアレクシス。 もう、信じることができなかった。 翌日、エレナは婚約解消を申し出る。 「アレクシス様。どうか、私との婚約を解消してください」 「待ってくれ、エレナ。それは誤解だ。私が愛しているのは君だけだ」 しかし、エレナの心はすでに深く傷ついていた。 「では、どうして……いつもあの方を優先なさるのですか?」 実は、アレクシスは一度も心変わりなどしていなかった。 ただ、幼馴染の涙を放っておけず、その執着にも、婚約者の寂しさにも気づいていなかっただけ。 けれど、誤解だったとわかっても、失われた信頼は簡単には戻らない。 愛しているのに、信じられない。 婚約解消を願う令嬢と、初めて彼女の涙の理由を知った公爵。 すれ違ってしまった二人が、もう一度愛を取り戻すまでの、切なく甘い短編恋愛物語。 ※全2話完結予定・ハッピーエンドです。
恋愛 完結 短編
文字数 12,898
【完結】結婚式前~婚約者の王太子に「最愛の女が別にいるので、お前を愛することはない」と言われました~ 表紙

【完結】結婚式前~婚約者の王太子に「最愛の女が別にいるので、お前を愛することはない」と言われました~

挙式が迫るなか婚約者の王太子に「結婚しても俺の最愛の女は別にいる。お前を愛することはない」とはっきり言い切られた公爵令嬢アデル。しかしどんなに婚約者としてないがしろにされても女性としての誇りを傷つけられても彼女は平気だった。なぜなら大切な「心の拠り所」があるから……。しかし、王立学園の卒業ダンスパーティーの夜、アデルはかつてない、世にも酷い仕打ちを受けるのだった―― ※神視点。■なろうにも別タイトルで重複投稿←【ジャンル日間4位】。
恋愛 完結 短編
文字数 9,759
罰を受けた婚約者達 表紙

罰を受けた婚約者達

 親を亡くした侯爵令嬢は、王太子に婚約破棄されてしまう。さんざん尽くしてきたと言うのに、冤罪まで着せられて。いろいろあったことの代償に、苦しめられる国王と王太子達。その先には何が待っているのか?  小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
ファンタジー 完結 短編
文字数 13,209
あなたの愛はいりません 表紙

あなたの愛はいりません

「私がそなたを愛することは無いだろう。」 初夜当日。 陛下にそう告げられた王妃、セリーヌには他に想い人がいた。
恋愛 完結 ショートショート
文字数 8,052
「彼女をどのような立場に置かれるつもりですか」と聞かれたら… 表紙

「彼女をどのような立場に置かれるつもりですか」と聞かれたら…

王立学園で王太子ランベルトは真実の愛に出会った。よく恋愛小説にある話だ。しかし、ランベルトには婚約者がいる。そのディートリンデは冷静に状況を見ていた。真実の愛の相手ピーアに警告することもなく、ランベルトに諫言もしない。だが、ディートリンデは将来の王太子妃としてランベルトに問いかけた。「彼女をどのような立場に置かれるおつもりですか」と。 その結果、小説のような断罪劇や反撃もなく、静かにランベルトは表舞台から去ることになる。 「小説家になろう」・「アルファポリス」に重複投稿、自サイトにも掲載。
ファンタジー 完結 ショートショート
文字数 4,492
「君を愛することはない」と毎日言われたので、離縁の日だけは聞きに行きませんでした 表紙

「君を愛することはない」と毎日言われたので、離縁の日だけは聞きに行きませんでした

「君を愛することはない」 夫にそう言われながら、セシリアは一年間、二人分の夕食を用意して待ち続けた。 けれど、婚姻を継続するか決める前夜、夫は最後の約束まで破り、幼なじみと観劇へ出かけてしまう。 翌朝、セシリアは夫の書斎を訪ねず、不更新届を提出した。 慌てて差し出された更新証書にも、もう署名はしない。 私を待たせたあなたを、これ以上待つつもりはありません。 冷遇された妻が離縁を選び、自分の暮らしと新しい恋を手にする。
恋愛 完結 短編
文字数 17,086