夏空を舞う翼

昭和19年夏。戦争末期。
上官と兵隊になりたての青年の極限下における愛。
「おまえが生きること、それが私の望みだ」

※時代背景により、残虐描写が出てきます。苦手な方はご注意ください※

 昭和十九年、戦争末期。
 十九歳の瀬川将希は日本のはるか南の島で連合軍と交戦中だった。
 将希の隊を率いているのは朝来野伴行中将。
 長身で男ぶりのするこの中将は人望も厚く、兵たちの憧れだったが、将希が彼に抱く気持ちは、胸の奥が切なく締め付けられる尊敬や憧れとは異質の痛みだった。

 上官であり男性の朝来野に抱く思いが何なのか、将希は迷い戸惑いながら、ジャングルの中を彷徨う……

 この作品は、数年前に新人賞に応募したものを加筆修正しています。
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