夫が聖女を溺愛中。お飾り妻になったので、魔道具をつくりにいきます

アイリスコーエンは、結婚して間がない。

それなのに、夫ゴットンの浮気を疑っている。

相手は、結婚直後にひきとった聖女見習いのキャルだ。

キャルは、平民出身で酒場で働いていた。

アイリスは、キャルが、貴族学校へ編入する前に、『貴族社会のしきたりを教えて欲しい』と王子から頼まれたのだ。

けど、キャルは態度が悪い。

それなのに、アイリスの義父や義母までが、アイリスをおいだして、聖女と息子を結婚させたがっている。

聖女の義両親になれば、権力が手にはいるからだ。

お飾り妻となったアイリスは、嫁入りの時に持ってきた魔道具で気晴らしをする毎日だった。

ある日、聖女のことでもめて、アイリスは実家へもどる。

実家に、レオン王子がやってきた。

この王子が、アイリスにキャルの教育を頼んだのだ。

「すべては、この王子のせい」

苦々しく思うアイリスに、レオン王子は屈託なく笑いかける。

「魔鳥の卵を探しに、森へいこうぜ」

「どうして」

「聖女に負けない魔力を、備えるためだ」

それから、アイリスの人生に、転機が訪れたのだ。
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