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一章
⑤
しおりを挟む「何で知って…」
「え、だって俺、本物の田村幸の弟と深い仲で結ばれてるから」
あ の お 馬 鹿 さ ん が ! !
まさか暴露するとは思わなかったから、危うく漫才芸人並にこけるとこだっただろうが!
隠れるの面倒。バレたらバレたでいいや、顔出しとこってうっかり顔出しそう瞬間の暴露とか。もう絶対この給水タンクから離れない。
マジであの馬鹿しばきてぇ。
完全に給水タンクに隠れてしまってからは2人の様子が見れなくなったので、ここからは声だけの盗み聞きタイム。
「えっ、本物!?嘘!」
驚きの声を上げるモジャボイス。甲高くてうぜぇ。
あ、すいません黙ります。
「さちっ…先輩の弟って、ほんとに居るの?」
「あぁ、いるいる。詳しくは教えねぇけど居るぜ。俺の嫁は」
嫁か。いや、嫁は広太…あ、ごめんなさい。黙って聞きます。
「美濃の嫁…あ、あの…」
「あ、弟に成り済ましてる件だったら別に謝らなくてもいいぞ。逆にアイツ感謝してると思うし」
うん、全くその通り。感謝感激。
「で、でも…」
「でもなぁ、あれはヤベェだろ。自分が弟だって堂々と嘘吐いたやつ」
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