家族から要らない聖女と言われてる私は殿下からも要らない聖女と言われ婚約破棄されました。要らないと言われた私も今は美青年辺境伯に愛されています

 「お姉様、お姉様って要らない聖女よね」
 「そうよアントリィナ、貴女なんて要らないわ。
もういい加減うんざりよ。
出ていきなさい。とっと出ていきなさいこの穀潰し聖女!!」
 「今月いっぱいでマンチェフスコイ男爵家を出ていけ。
お前はいらない」
 「はぁ?今更戻ってきてくれと言われても、私の事を”要らない”と言ったのは貴方達でしょう。
私はイケメン美男子に愛されているので貴方達の事なんて知りません。
今更もう遅い!ざまぁ(笑)」
 「アントリィナ、お前は要らない。お前のような要らない聖女には婚約破棄を告げる」
 「あらそう、後から後悔しても遅いわよ」
 「助けてくれ戻ってきてくれと言われても知らないからね」
 「そこの美しい女、お前名は何だ」
 「助けてお姉様〜」
 「助けてくれアントリィナ」
 「戻ってきて。助けてアントリィナ」
 「お前の力が必要だアントリィナ」
 「もう戻る必要はないアントリィナ。
お前の価値も美しさも理解できない馬鹿どもの事なんて放っておけ」
 今更戻ってきてくれ助けてくれと言われても、美青年辺境伯の夫が私を溺愛し離してくれないので助けにいけません。
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