【改訂版】ダンジョンと株式会社 ~目指せビリオネイヤー(1千億円長者)私たちはこの会社で世界を取る~

 全世界に『門』が出現した。
 『門』は3次元的にはありえない存在であり、そこには地下、ダンジョンへと続く通路があった。
 水沢健司は、友人の伊吹吾郎、橋口清美とともに自宅に現れたダンジョンに潜り、その秘密の一端を見つけることができた。
 『門』が出現した翌日、3人で集まりダンジョンの秘密をどう扱うかを相談していた。

「それで、お前さんらはダンジョンの秘密のことを、どうするつもりじゃ?」
「やっぱり、人に知られないよう隠すしかないのかしら?」
 伊吹の質問に、清美も首をかしげながらつぶやく。

 その二人に対して、水沢ははっきりと反論する。
「いえ、私は逆に積極的に開示すべきだと思います」

「でも、開示するといってもどうやってするつもりなの? 下手に発表すると大騒ぎになると思うけど……」

 清美の質問にうなずきながら、水沢が答える。
「会社を作りましょう。ダンジョンを利用したサービスを提供するための会社です」

「なるほど、会社が出来てからなら、騒ぎになるのはむしろ望むところという訳か。なにしろ、無料で会社の宣伝をしてもらえる訳じゃからな」

 この作品は「小説家になろう」にも掲載しています
24h.ポイント 0pt
0
小説 183,813 位 / 183,813件 SF 5,100 位 / 5,100件