敵国公爵家に潜入中のスパイ妻は、軍人夫に囲い込まれて逃げられません。
逃げたい妻と逃がさない夫の、甘く危険な騙し合いと攻防戦が始まる——!
ヘブリス王国に仕える諜報員ノラは、ある日、次の任務を言い渡された。
それは、大陸一の強大国ヴァルキリアス帝国に潜入し、冷徹総司令官へ近付き、軍部の極秘情報を握ることだ。
彼女は『ユリアナ』と名を変えて、帝国の社交界へと潜入する。
『軍神』とも呼ばれ近隣諸国から最も恐れられているイヴァン・アルノルフォ公爵にどう近づこうかと思っていたら……
「俺と一曲ダンスを踊ってくださいませんか?」
まさかハニートラップを仕掛ける前に、相手の方から近寄ってきた⁉︎
ノラはこれ幸いとダンスに応じるのだが……それが、彼女の苦労の始まりだった。
イヴァンを誘惑して情報を抜くはずが……なぜか気付けば、イヴァンの妻になっていた。
ノラが逃げ出す前に、彼女の周りはイヴァンによってすっかり囲い込まれてしまい、もう逃げも隠れも許されない状況に。
彼女は意を決してイヴァンと偽りの結婚生活をすることにした。
(情報を握ったらすぐに王国へ帰ればいい)
どうせ彼は自分の本名も出身国も何も知らない。彼女はそう甘く考えていたのだ。
そして始まる、イヴァンとの新婚生活は……激甘だった!
「俺の妻を迎えに来た」
「な、なぜここに!?」
どこに行っても、いくら撒いても、必ず迎えに来る夫の目を掻い潜りながら、彼女は有益な情報を掴むことが出来るのか?
「妻がどこにいても迎えに行くのが夫の役目だろう?」
誘惑する目を細めてはそう言って、恋に溺れる軍人夫は今日もスパイ妻を囲い込む。
ノラは果たして、正体を隠し通し、この甘すぎる夫から逃げられるのだろうか?
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それは、大陸一の強大国ヴァルキリアス帝国に潜入し、冷徹総司令官へ近付き、軍部の極秘情報を握ることだ。
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