悪役令嬢が望んだ処刑の日【本編完結+エンド後ストーリー複数完結】

「君は最後まで反省をしないのだな」

反省などしてしまえば私は望んだ死に方などできなかっただろう。

「ええ、だって悪いことだと思ってないもの」

悪いことだとわかっていてやっていた。その上で悪びれもせずいるかのように振る舞ってきたのだ。演劇の悪役のように。

「人を殺そうとしてよくもそんなことを……!」

人を殺すつもりはそもそもなかったことなど悟らせはしない。ただ失敗してしまって残念だとばかりに最後まで私は悪を貫く。

「だって……邪魔だったんだもの」

「………っそんな態度なら処刑を取り止める必要などなさそうだな!」

だってそれこそが私の望むものだから。元婚約者にだって私は最後まで偽りの微笑みで悪の華となろう。

そして死を迎え、計画通りになったなら、私はようやく悪の仮面を脱ぎ捨てられるのだ。死と共に。




※連載中にしてますが、本編は一応完結です。
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