「青春」という名の宝物
幼い頃からバレーボールに触れ、チームメイトや指導者に恵まれ、学生生活の全てをバレーに費やしひたすら努力を続けていた主人公。その努力で培った圧倒的な実力を他校に見せつけて、中学や高校では全国大会に出場するほどの経験をした。その世界では次期日本代表と呼ばれることも当時は少なくなかった。
しかし、彼はそこで燃え尽きた。将来を期待されていた周りからのプレッシャーや、全国大会で実感したレベルの高さとショックに打ちのめされて、まるで生きる力を奪われたような状態になってしまった。それから高校を卒業したもののプロにはならず、大学にも進学せず抜け殻になったように活力を無くした主人公は、姉の友人であるアスカが経営する喫茶店で働いてみないかという話を姉に持ちかけられる。促されるままそこで働くことが決まり、そこでの生活が彼の命を救うように彼の気持ちを回復させていった。
高校を卒業してしばらく経ち、バレーのショックから立ち直ることが出来つつあったある日、ひょんな事から幼なじみで親友であるヒロキからメッセージが届く。内容は『今度同窓会でもしない?』というものだった。それに乗り気でない主人公だったが、招待されているメンバーの中に当時の初恋相手の名前を見つける。興味本位半分、初恋相手を見たい気持ち半分で同窓会に参加することを決めた主人公は十年ぶりにその初恋相手と再会し、このことがきっかけで主人公も思いもよらない方へ色んな出来事が起こっていくようになる。
ひとつの行動がひとつの奇跡を起こし、ひとつの出来事によってひとつの隠し事が明かされていく。人と人が関わることによって明日が変わっていく。未来が変わっていく。本人たちも予想だにしない「青春」が始まろうとしていく。これはそんな物語。
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