幼馴染の「好き」が重すぎる
幼馴染で、同居人で、同僚。
二十八歳の的場蓮にとって、神木梨音は、誰よりも気が合う、いちばん居心地のいい相手だった。
同じ会社で働き、同じ家へ帰る。
休日には本を読み、映画を観て、二人分の夕飯を作る。
この先も、そんな毎日が続くと思っていた。
けれど、誰からも好かれる梨音に、恋人ができるかもしれない。
そう考えた途端、当たり前だった隣が、どうしても譲れなくなる。
ふと見せる、知らない表情。
何気ない言葉のあとに落ちた、小さな沈黙。
何でも知っているはずの幼馴染が、わからない。
それでも梨音は、いつものように優しく笑う。
気難しいデザイナーと、柔らかな笑顔の美貌の幼馴染。
二十八年分の「当たり前」が揺れ始める、甘くて重い社会人BL。
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