神様、明日もここにいて
母を亡くし、故郷の水守町に戻ってきた白木天音、三十一歳。
葬儀を終えたその日、喪服のまま山を歩いていた天音は、忘れられない人と再会する。
「ふふ。また、道に迷っているの?」
二十五年前、迷子だった天音を助けてくれた美しい青年。
銀色の髪も、琥珀色の瞳も、あの頃と少しも変わらない彼は、この土地を守る白大蛇の神様だった。
天音は彼を「ハク」と呼び、泉のほとりへ通い始める。
他愛ない話をして、菓子を分け合い、からかう言葉に言い返す。
その隣で過ごすうちに、天音は、幼い日から忘れられなかった人にもう一度恋をする。
何百年も土地を守ってきたハクもまた、天音の足音を待つようになっていた。
「君は人間だから、ずっと一緒には生きられないんだよ」
それでも、手を繋いで、口づけを交わして、また明日と笑い合う。
けれど、祭りが終わり、秋が深まるにつれて、すぐ隣にいるハクの声が、少しずつ聞き取りづらくなっていく。
神様×人間の恋を描く、美しくも切ない純愛BLストーリー。
葬儀を終えたその日、喪服のまま山を歩いていた天音は、忘れられない人と再会する。
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