役立たずの婚姻泥棒め!出ていけ!
「お前のような地味で無能な女、我が公爵家には不要だ。今日限りで離縁する!」
夫であるゼルクシオンから、美しい愛妾ミュザンヌの目の前で理不尽に離縁を突きつけられたフィオレリーア。彼女は嫁いで以来、冷遇されながらも、その繊細な手仕事で公爵家の財政を陰から支え続けていた。
すべてを奪われ、着の身着のまま凍てつく邸を追い出されたフィオレリーアだったが、悲嘆に暮れることはなかった。なぜなら、彼女の手が織り成す美しい布地は、隣国の若き王カレドニオの目を釘付けにするほどの至高の逸品だったからだ。
異国の地でカレドニオに拾われ、その才能を惜しみなく称賛され、極上の溺愛を受けるフィオレリーア。一方、彼女を失った元夫の公爵家は、瞬く間に経済的破滅へと突き進んでいく。焦った元夫が「戻ってこい」と縋り付いてくるが、時すでに遅し。さらに、元夫がひた隠しにしていた過去の「ある真実」が暴かれるとき、完全なるざまぁの幕が上がる――!
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