そのすべてがなくなって

M.

朝起きて、働いて、寝る。

そんな当たり前が幸せだったなんて
こうでもならなきゃわからなかった。


ーーー…


仕事帰り、いつも通り電車に乗った海斗
うたた寝して目覚めた時あたりはもぬけの空。

それぞれの隣の車両には1人ずつ誰かがいるけど……


「早くここから出してくれ…」

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