意味のある線ー忌子のメイアと水路の違和感。

この水路は、整いすぎている。

村の水路は完成している。
誰もがそう言う。設計は正確で、流れは滞りなく、美しく整っている。

けれど――どこか、おかしい。

余所から来た忌子の少女メイアは、村に向かう「監査」の噂を聞く。
三年に一度、忌子を見つけ出すための調べ。
見つかれば、連れていかれる。

その村の水路は、十年かけて造られた。
不自然なほど大きく、村全体を覆うように巡っている。
まるで、巨大な“線”を地上になぞるように。

整いすぎた水路と、忌子の痣。
すべてには、意味がある。



完結まで執筆済みです。
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