恋する乙女は大和とゆく
私の名は山本一華(やまもといちか)。
連合艦隊司令長官・山本五十六の孫娘にして、戦艦大和の艦長代理。
戦後の日本では、復興に駆り出された男たちに代わり、海軍を支えるのは女性たち。
大和は現役艦でありながら訓練艦として用いられ、訓練生たちの日常と未来を乗せて航行している。
厳格で冷静な副長。
優しく包み込む航海長。
そして彼女たちに支えられながら、私は艦長代理として立とうとする。
しかし――訓練の中で芽生えるのは、ただの友情ではなかった。
視線が重なった瞬間の鼓動、ふと触れた手の温もり。
責任感と不安の狭間で揺れる心に、淡い恋の芽が静かに根を張っていく。
仲間を守るための決断、その先で試されるのは――艦長代理としての責務か、それとも一人の少女としての想いか。
戦艦大和の甲板で紡がれる、青春と百合と架空戦後史。
甘く切なく、そして熱い物語が、今ここから始まる。
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