無垢のヒト
事故に遭い知能が犬並みに退化した男子中校生が、いかにしてそのような目に遭い、その後どうなったかという話。幸福に生きるとはどういうことなのか。
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しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
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ユタエンシスさん
コメントありがとうございます。嬉しいです。
確かに縁日なのにあまり華やかな感じはありませんね。どうしても薄暗い描写を好んで描くきらいがあります。余談ですが筆者の地元の方も割とこのような感じですね。
河合が神社で暮らすかというと、河合にも家族がいるため、中村も家には帰らせるでしょう(今は)。河合はアホになったと言われてからも、言われているということは目撃証言があるわけで、家から学校には普通にかよっています。想像される地獄、どんなでしたでしょうか。確かに現時点でも庄野に相当なことをされても平気な無邪気な素振りを見せていますからかなりの耐性はありますね。
じょじょに中村や河合、世界観に違和感が出るような造りにしてみました。こういう話は二回目が愉しかったりしますよね。犬の反応とか金魚の反応とか。
真壁は河合が神社で事故に遭ったと聞いた時は、喜びと驚きと恐怖で舞い上がったでしょうね。真壁にとって河合が絶対上位者だったかというと、いじめやカーストの中。周囲から見たらそうなのですが、真壁って性格的に確実に河合のことを見下していたと思うので、精神的には絶対上位者だったかというと怪しいですね。真壁は、おそらく学校に行けるようになっていると思うので、学校に来ているアホになった河合も見ているかと思います。そして最上位の存在を感じている人間でもありますね。中村も河合も真壁も庄野も父も、それぞれ思うことはあるので、話は拡げられそうです。