蒼空の守護
蒼総諸島が先々帝により統一されてから百十余年、宮家間の軍拡競争、対立がありながらも「蒼の国」は戦いのない平穏な日々が続いていた。危ういバランスの中で保たれてきた平和の歴史は、1隻の船の出現によって大きく動き始める。激動の時代の中を生きる、1人の姫の数奇な人生を描く長編大河小説。
あなたにおすすめの小説
初夜のあとに愛する人がいると言われたので祝福で身体の時間を一日戻しました
夫婦となって初めて迎えた夜、セレンティアは夫リオールから「俺には、愛する人がいる」と告げられる。
彼が初夜を済ませた理由は、三年後に白い結婚として婚姻無効を申し立てられないようにするためだった。
けれどリオールは知らなかった。セレンティアの祝福《一日回帰》が、自分自身の身体にも使えることを。
セレンティアは自分の身体の時間を一日前へ戻し、三年間、侯爵家の妻として務めを果たすことを決める。
夫に愛されるためではない。三年後、白い結婚としてこの家を出ていくために。
【完結済】冤罪で辺境に幽閉された第4王子
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ねぇ、愚かな旦那様? 本当の私を知らないようですね。
短気でプライドの高い夫エドガーは、弟へのコンプレックスゆえに、妻アナスタシアへきつく当たっていた。だが、アナスタシアは静かにそれに耐える毎日だった。
それでもたまに見せる不器用な優しさに、アナスタシアの心は揺れる。
そんなある日、エドガーは怪しげな男爵との共同事業の話に乗ってしまう。
全てを失いボロボロになった彼に見せた、アナスタシアの本当の姿とは――!?
『ねぇ、愚かな旦那様? 本当の私を知らないようですね』
王子を身籠りました
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
【減衰】は無能スキルだと追放されました。ええ、どうぞ好きなだけ撃ってください
「あなたが編成に入った隊は、平均出力が12パーセント低い」
その数字は、正しかった。
王立第三魔術団の補助術士ニナ・アシュフィールド、19歳。
技能は【減衰】——触れた術式の出力を落とすだけの、無能技能。
彼女は編成表から名前を消され、団を追われる。
去り際、彼女は一通の報告書を出した。
高出力の術を撃った翌日、術士の魔脈に「粘るもの」が残る。
痛みはない。どの測定機器にも映らない。
だから報告書は「保留」として、綴りの37番目に沈んだ。
北の鉱山町ケルド。
坑夫は15で坑に入り、45でつるはしを置く。
体はどこも悪くないのに、掘れなくなる。誰も理由を知らない。
ニナはそこで、自分が2年間触れ続けてきたものの正体を知る。
そして7年後、王都から男が訪ねてくる。
『定年まであと5年だった俺、異世界では役立たずらしい ~魔法も剣も使えない60歳なのに、なぜか美人上司が現場へ連れていきたがります~』
定年まであと5年だった60歳の会社員・高瀬修司は、工場で若い作業者を助け、事故で命を落とした。
目を覚ますと、そこは魔法と不思議な鉱石「蒼晶石」が存在する異世界。
しかし修司には魔力も、勇者のような力もない。おまけに若返ってすらいなかった。
「こんな老人を、何に使えというのだ」
そう言い放ったのは、銀髪の美人上司・レティシア。
俺にあるのは、37年間、工場の現場を歩いて身につけた経験だけ。
危険な場所には近づかない。異常があれば止める。分からないものには手を出さない。
だが、事故が当たり前のこの世界では、そんな「当たり前」が人の命を救っていく。
やがて修司は、127人が忽然と消えた第三鉱山の調査に同行することになる。
行くたびに姿を変える坑道。青く光る蒼晶石。そして、修司にだけ届く謎の声。
――コイ。
ただの鉱山事故ではない。
その異変は、修司がこの世界へ召喚された理由にもつながっていた。
特別な力なんてなくても、37年の現場経験なら誰かを救える。
役立たず扱いされた60歳の男が、銀髪の上司や仲間たちと人命を救いながら、異世界の謎へ迫っていく――異世界お仕事×救助×ミステリーファンタジー。
無表情系悪役令嬢は婚約破棄も国外追放も当然のように受け入れた
「お前みたいな無表情なやつとは婚約を破棄する」
王立学院の卒業パーティで王太子が公爵令嬢に婚約破棄を突き付けた。
「そして『真実の愛』で結ばれた男爵令嬢を妻とする」
『真実の愛』宣言に会場は盛り上がり万雷の拍手が巻き起こるが、
「将来の国母を苛めたお前は国外追放だ」
続いた王太子の宣言に抗議の視線が刺さる。
「婚約破棄も国外追放も承りましたわ」
公爵令嬢はあっさり受け入れたものの周囲は納得しない。
「本来、男爵令嬢の身分では王太子の妃にはなれない。元婚約者は男爵令嬢を妃に相応しいと推薦していたぞ」
「男爵令嬢のお陰で殿下の笑顔が増えた。皆で『真実の愛』を祝福しようと彼女は言っていたのに」
批判された王太子は、立ち去る元婚約者に頭を抱える。
「お前がなにを考えているのかわからない」
身分も祖国も失った彼女がなにを考えていたのだろう?
選ばれなかったのは、どちら?
「あなた、本当にうちの家にふさわしいと思っているの?」
その一言で、すべては終わるはずだった。
婚約者は沈黙し、公爵夫人は微笑む。
わたくしはただ、静かに席を立った。
――それで、終わりのはずだったのに。
届いた一通の封書。
王城からの照会。
そして、夜会に現れた“迎え”。
その日、選ばれたのは――どちらだったのか。