【完結】王子に魅了をかけたらキャー♡と言って逃げられた
私、アイノー・ザルゲージは国にただ一人の王国認定魔女。先日亡くなった先代の魔女である祖母から王国認定魔女の地位と魔法書を譲られたばかり。
魔法書を完全に理解するためにはどれか一つでいいから魔法を発動させてみなくてはならない。しかし、代々王国の盾となり、剣となり、国防を担ってきた魔女の魔法書には、とんでもない破壊力を秘めた魔法ばかりがずらりと並ぶ。
その中でただ一つ。害のなさそうな魔法があった。
『好き好き魔法♡初級編』
うん。これは魅了魔法系だね。これなら酷い事にはならないかな。そう思った私は第二王子に魅了魔法をかけることにした。胡散臭いほど身綺麗で常に正しく、教科書通りの行動しかとらない王子の中の王子と呼ばれた彼ならば、魔法を試す試金石としても向いていると思ったからだ。
彼ならば変化は一目で分かるだろう。すぐに解除すれば問題ない――そんな風に軽く考えていた。
魅了魔法をかけた後。
「キャ――――――♡」
と言いながら両手で顔を覆い全速力で私の目の前から逃げ出す第二王子殿下を見るまでは。
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彼ならば変化は一目で分かるだろう。すぐに解除すれば問題ない――そんな風に軽く考えていた。
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◇◇◇◇
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