私の感情が行方不明になったのは、母を亡くした悲しみと別け隔てない婚約者の優しさからだと思っていましたが、ある人の殺意が強かったようです


ヴィルジ国に生まれたアデライードは、行き交う街の人たちの笑顔を見て元気になるような王女だったが、そんな彼女が笑わなくなったのは、大切な人を亡くしてからだった。

そんな彼女と婚約したのは、この国で将来を有望視されている子息で誰にでも優しくて別け隔てのない人だったのだが、彼の想い人は別にいたのをアデライードは知っていた。

でも、どうにも何もする気が起きずにいた。その原因が、他にちゃんとあったこアデライードが知るまでが大変だった。


24h.ポイント 14pt
1,051
小説 30,703 位 / 212,753件 恋愛 13,600 位 / 61,704件

あなたにおすすめの小説

病弱な妹に婚約者を奪われお城に居場所がなくなったので家出したら…結果、幸せになれました。

coco
恋愛
城に戻ってきた妹に、騎士兼婚約者を奪われた私。 やがて城に居場所がなくなった私は、ついに家出を決意して…?

彼女を悪役だと宣うのなら、彼女に何をされたか言ってみろ!

下菊みこと
恋愛
悪役令嬢呼ばわりされる彼女には、溺愛してくれる従兄がいた。 ご都合主義のハッピーエンドのSS。 ざまぁは添えるだけ。 小説家になろう様でも投稿しています。

悪役令嬢として断罪? 残念、全員が私を庇うので処刑されませんでした

ゆっこ
恋愛
 豪奢な大広間の中心で、私はただひとり立たされていた。  玉座の上には婚約者である王太子・レオンハルト殿下。その隣には、涙を浮かべながら震えている聖女――いえ、平民出身の婚約者候補、ミリア嬢。  そして取り巻くように並ぶ廷臣や貴族たちの視線は、一斉に私へと向けられていた。  そう、これは断罪劇。 「アリシア・フォン・ヴァレンシュタイン! お前は聖女ミリアを虐げ、幾度も侮辱し、王宮の秩序を乱した。その罪により、婚約破棄を宣告し、さらには……」  殿下が声を張り上げた。 「――処刑とする!」  広間がざわめいた。  けれど私は、ただ静かに微笑んだ。 (あぁ……やっぱり、来たわね。この展開)

皇太子から愛されない名ばかりの婚約者と蔑まれる公爵令嬢、いい加減面倒臭くなって皇太子から意図的に距離をとったらあっちから迫ってきた。なんで?

下菊みこと
恋愛
つれない婚約者と距離を置いたら、今度は縋られたお話。 主人公は、婚約者との関係に長年悩んでいた。そしてようやく諦めがついて距離を置く。彼女と婚約者のこれからはどうなっていくのだろうか。 小説家になろう様でも投稿しています。

約束していたことを8年が経って思い出した

あおくん
恋愛
魔法が好き。でも魔法は皆が使えない。 だからこそ魔法を使えたときに見せる、人の笑顔はもっと好きだった。 その笑顔が見たくてメアリーは魔道具を作る。たくさんたくさん作って、皆の笑顔をもっとみたいと奮闘した。 そんなメアリーは、ある日魔道具制作の実験で王家が所有する森に入ってしまった。 そこで出会った一人の男の子。 ギルとメアリーは友達になる。 次もまた必ず会いに来ると約束するメアリーは、帰宅したその日高熱を出して忘れてしまう。 そして8年後。 ギルの事を思い出したメアリーは再び王家の森へと侵入した。

夫で王子の彼には想い人がいるようですので、私は失礼します

四季
恋愛
十五の頃に特別な力を持っていると告げられた平凡な女性のロテ・フレールは、王子と結婚することとなったのだけれど……。

友達にいいように使われていた私ですが、王太子に愛され幸せを掴みました

麻宮デコ@SS短編
恋愛
トリシャはこだわらない性格のおっとりした貴族令嬢。 友人マリエールは「友達だよね」とトリシャをいいように使い、トリシャが自分以外の友人を作らないよう孤立すらさせるワガママな令嬢だった。 マリエールは自分の恋を実らせるためにトリシャに無茶なお願いをするのだが――…。

貴方は私との婚約を解消するために、記憶喪失のふりをしていませんか?

柚木ゆず
恋愛
「レティシア・リステルズ様、申し訳ございません。今の僕には貴方様の記憶がなく、かつての僕ではなくなってしまっておりますので……。8か月前より結ばれていたという婚約は、解消させていただきます……」  階段からの転落によって記憶を失ってしまった、婚約者のセルジュ様。そんなセルジュ様は、『あの頃のように愛せない、大切な人を思い出せない自分なんて忘れて、どうか新しい幸せを見つけて欲しい』と強く仰られて……。私は愛する人が苦しまずに済むように、想いを受け入れ婚約を解消することとなりました。  ですが――あれ……?  その際に記憶喪失とは思えない、不自然なことをいくつも仰られました。もしかしてセルジュ様は………… ※申し訳ございません。8月9日、タイトルを変更させていただきました。