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猫助の家と家族そして猫が好き俺はきゅんとなる
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午後の授業が終わり、俺達は急いで教室を出る。昇降口で上履きからスニーカーに履き替える。
「さあ、猫助のじいちゃんの家に行こう!」
「うん、行こう~」
「任せといて」
猫助は何が任せといてなのか分からないけれど胸を張る。
俺達は自然が豊かな石造りの建物が立ち並ぶ道をてくてく歩いた。この猫町は俺が前世で暮らしていた日本と違いまるで絵本の中の世界のようで可愛らしい。
そして、しばらく歩くと石造りの建物の一角に猫助の家があった。
「ただいま~腹ペコだよ~」
猫助は玄関のドアを開けるとほぼ同時に腹ペコだなんて言うのだから可笑しくなる。
俺とにゃんぴは、「お邪魔しま~す」と挨拶をして家に上がる。
「あら、いらっしゃい。久しぶりね、猫太君ににゃんぴちゃん」
猫助のお母さんが俺達を笑顔で迎え入れてくれる。
もちろん猫助のお母さんも猫なのだ。そして、猫助と同じシルバークラッシックタビーと呼ばれている全身にうねりのある幅の広い縞模様が特徴的なアメリカンショートヘアなのだ。
やっぱり猫助のお母さんも可愛らしくて思わずギュッと抱きしめたくなるのだった。もちろん抱きしめるわけにはいかないので、グッと我慢をする。
「ねえ、猫太ってば俺のお母さんを見て目がハートマークになっているよ」
猫助は口元に手を当てて笑う。
「えっ! あ、目がハートマークって……いやそのお母さんもアメリカンショートヘアで可愛らしいから」
俺はちょっと慌ててしまった。
「うふふ、可愛らしいなんて嬉しいわ」
猫助のお母さんは口角をキュッと上げて笑うものだからきゅんとなるではないか。くっそー可愛いぜ。
「猫太君ってば本当に猫が好きなんだね」
にゃんぴもにゃははと俺の顔を見て笑った。
「だって、俺は猫が好きなんだから仕方がないだろう」
俺はなんだか照れくさくて頭をぽりぽり掻いた。
あーもう、くっそー猫は可愛らしくてズルいぞ。
「さあ、猫助のじいちゃんの家に行こう!」
「うん、行こう~」
「任せといて」
猫助は何が任せといてなのか分からないけれど胸を張る。
俺達は自然が豊かな石造りの建物が立ち並ぶ道をてくてく歩いた。この猫町は俺が前世で暮らしていた日本と違いまるで絵本の中の世界のようで可愛らしい。
そして、しばらく歩くと石造りの建物の一角に猫助の家があった。
「ただいま~腹ペコだよ~」
猫助は玄関のドアを開けるとほぼ同時に腹ペコだなんて言うのだから可笑しくなる。
俺とにゃんぴは、「お邪魔しま~す」と挨拶をして家に上がる。
「あら、いらっしゃい。久しぶりね、猫太君ににゃんぴちゃん」
猫助のお母さんが俺達を笑顔で迎え入れてくれる。
もちろん猫助のお母さんも猫なのだ。そして、猫助と同じシルバークラッシックタビーと呼ばれている全身にうねりのある幅の広い縞模様が特徴的なアメリカンショートヘアなのだ。
やっぱり猫助のお母さんも可愛らしくて思わずギュッと抱きしめたくなるのだった。もちろん抱きしめるわけにはいかないので、グッと我慢をする。
「ねえ、猫太ってば俺のお母さんを見て目がハートマークになっているよ」
猫助は口元に手を当てて笑う。
「えっ! あ、目がハートマークって……いやそのお母さんもアメリカンショートヘアで可愛らしいから」
俺はちょっと慌ててしまった。
「うふふ、可愛らしいなんて嬉しいわ」
猫助のお母さんは口角をキュッと上げて笑うものだからきゅんとなるではないか。くっそー可愛いぜ。
「猫太君ってば本当に猫が好きなんだね」
にゃんぴもにゃははと俺の顔を見て笑った。
「だって、俺は猫が好きなんだから仕方がないだろう」
俺はなんだか照れくさくて頭をぽりぽり掻いた。
あーもう、くっそー猫は可愛らしくてズルいぞ。
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