71 / 118
賑やかな家族の食卓です
しおりを挟む
「あ、お姉ちゃん、俺の餃子を食べるなよ」
「えっ!? もういらないのかなと思ったから食べたんだよ」
お姉ちゃんはそう言いながら餃子をぱくぱく食べている。幸せそうな顔をしやがって!!
でも、猫のお姉ちゃんは憎たらしいけれど可愛いんだよ。くそーっ。
「お姉ちゃん嘘つくなよ! 俺の餃子を盗み食いするなよ」
「んにゃ、盗み食いだなんて失礼な子だよね」
俺達のやり取りを見ていたお母さんが、
「うふふ、ケンカしないでね。餃子ならわたしの分をあげるからね」と言ってお母さんは俺とお姉ちゃんに餃子を各々二個ずつ分けてくれた。
「お母さん、ありがとう」、「ありがとう、お母さん」と俺とお姉ちゃんの声が重なり合った。
「あはは、猫太とみい子は仲良しだね」
お父さんがビールを飲みながら俺達に言った。
「そっかな仲良しかな?」
「そうだよ、お姉ちゃんは意地悪だからね」
「あ、酷いね」
俺とお姉ちゃんは言い合いをする。
だけど、こうしてお姉ちゃんと言い合うことも楽しい時間なのだ。
「ケンカをするほど仲が良いのかな? お父さんは、お前達が娘と息子で良かったなと思っているぞ」
お父さんはガハハと笑い残りのビールを一気に飲んだ。そんなお父さんの笑顔になんだか胸が熱くなる。
「そうだ! 今度の休みに家族旅行でもしないか?」
「あら、それは良いわね。どこに行きましょうか。猫太とみい子も家族旅行に賛成でしょ?」
「うん、家族旅行賛成だよ」
「まあ、家族旅行に行ってあげても良いよ」
お姉ちゃんはもっと嬉しそうにすると良いのになと思ったけれど、これもお姉ちゃんの個性なのかもなと考えた。
母さん、この世界も幸せだよ。だから、心配しないでね。俺は前世のお母さんに心の中でそっと、伝えた。
「えっ!? もういらないのかなと思ったから食べたんだよ」
お姉ちゃんはそう言いながら餃子をぱくぱく食べている。幸せそうな顔をしやがって!!
でも、猫のお姉ちゃんは憎たらしいけれど可愛いんだよ。くそーっ。
「お姉ちゃん嘘つくなよ! 俺の餃子を盗み食いするなよ」
「んにゃ、盗み食いだなんて失礼な子だよね」
俺達のやり取りを見ていたお母さんが、
「うふふ、ケンカしないでね。餃子ならわたしの分をあげるからね」と言ってお母さんは俺とお姉ちゃんに餃子を各々二個ずつ分けてくれた。
「お母さん、ありがとう」、「ありがとう、お母さん」と俺とお姉ちゃんの声が重なり合った。
「あはは、猫太とみい子は仲良しだね」
お父さんがビールを飲みながら俺達に言った。
「そっかな仲良しかな?」
「そうだよ、お姉ちゃんは意地悪だからね」
「あ、酷いね」
俺とお姉ちゃんは言い合いをする。
だけど、こうしてお姉ちゃんと言い合うことも楽しい時間なのだ。
「ケンカをするほど仲が良いのかな? お父さんは、お前達が娘と息子で良かったなと思っているぞ」
お父さんはガハハと笑い残りのビールを一気に飲んだ。そんなお父さんの笑顔になんだか胸が熱くなる。
「そうだ! 今度の休みに家族旅行でもしないか?」
「あら、それは良いわね。どこに行きましょうか。猫太とみい子も家族旅行に賛成でしょ?」
「うん、家族旅行賛成だよ」
「まあ、家族旅行に行ってあげても良いよ」
お姉ちゃんはもっと嬉しそうにすると良いのになと思ったけれど、これもお姉ちゃんの個性なのかもなと考えた。
母さん、この世界も幸せだよ。だから、心配しないでね。俺は前世のお母さんに心の中でそっと、伝えた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
31
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる