ヴィクトリア朝時代風小説一覧

1
そのウサギ――〝出会っただけで致命傷〟 魔蒸と時計仕掛けが支配する霧の都――ロンド。 〝伝説〟とまでも呼ばれる暗殺者一家ハーグリーヴの娘、アリスは暗殺者の才能が誰よりもあるという点を除けば、どこにでもいる、ひ弱で病弱な動物好きの少女だった。 しかしある日、依頼人である貴族達の裏切りによってアリスの両親が目の前で殺されてしまう。最後に残ったアリスも、見せしめと歪んだ快楽の為に貴族達の前で斬首されてしまう。 無念のまま亡くなったアリスだが、謎の声と力のおかげでなぜかウサギに似た獣人へと転生していた。暗殺者としての類い希なる素質と、人間を遙かに凌駕する身体能力を持つ獣人の肉体が、彼女を最強最凶の存在へと至らせた。 そんな彼女が〝家訓〟に従い、貴族達に報復を開始しようとすると、謎の少女が現れた。 「ただただ報復すればそれは暗殺者ではなく、復讐者よ。私が――貴方を、伝説の暗殺者にしてあげる」 ワケあり令嬢であるベアトリクスとその執事であるアダムの協力を得たアリスは、ハーグリーヴ家惨殺事件の真相を知るために暗殺者ギルドに入ることに。 アリスはベアトリクス達が用意してくれた最新鋭の魔蒸武器や道具を駆使しつつ暗殺者としての頭角を表し、ギルド内のランキングを駆け上がっていく。 狙うは、両親と自身を殺した貴族達。 これは〝出会っただけで致命傷〟と呼ばれた伝説の暗殺者【ヴォーパルバニー】による復讐の物語だ *他所にも投稿しています
24h.ポイント 0pt
小説 183,871 位 / 183,871件 ファンタジー 42,103 位 / 42,103件
文字数 21,518 最終更新日 2021.09.09 登録日 2021.09.09
1