海面上昇 小説一覧
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ボートピープル・チルドレン
気温と水温の上昇により氷が融け…海面が40mにまで上昇して、地球上の何処に居ても…1週間に1度は大型台風に見舞われる世界……そして地震も頻発している。
海に浮かべたテラ・フロート上で建設されたフロート・タウンには…選ばれた高度人材とその家族が住み、選ばれなかった人々はボート・ピープルとして沿岸を離れ…テラ・フロートの外縁部に、持ち込んだ資材・廃材と一緒に上陸して…自分達の街を自分達の手で造り、拡げて積み上げていった。
今の大人は、タウン・ピープルでもボート・ピープルでも第4世代……その子供達は第5世代……主人公は中学2年生の男女6人……タツヤ……アキラ……コウジ……ケイコ……アキヨ……キミエ。
地球連邦政府はボート・ピープル社会に対して、公立小・中学校の建設と運営は許可したが…公立高等学校については許可しなかった。
だがボート・ピープル・チルドレンであっても、受験を突破すればフロート・タウンの高校への入学は許可される。
彼ら6人が、彼らなりに未来・将来を見据え…考えながら過ごす青春を描く。
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文字数 11,723
最終更新日 2026.09.01
登録日 2026.08.08
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『真説・宇宙世紀』・『碧い波頭の狭間で』
俺はタツヤ…24になった…15の夏に高度エンジニアだった両親が、第8次の高度人材選抜で選ばれて…テラ・フロート『アクアポリス32』の中層住宅を割り当てられ、引っ越して入居した。
社会や歴史の授業で…テラ・フロートやその上に建てられた、巨大超高層都市(GSTC)…ボート・ピープル…彼らが自分達で造った複層円環都市(MRC)に付いては知っていたが、実際に観たのは…引っ越した時が初めてだった。
そして、ハイスクールを卒業する5日前に…両親が海難事故で亡くなった。
カレッジへの進学は決まっていて、入学金と初年度の学費は払っていたから通ったんだが、バイトを掛け持ちしても次年度の学費は用意できなかった。
両親以外に身寄りもないので、保証人を立てられず…奨学金も借りられなかった。
結局カレッジは中退して就活したが、どこからも採用されない。
バイトを掛け持ちしても、家賃・各種税金・公共料金・居住権更新料の支払いはできない。
割り当てられた中層住宅の居住権を売り、総てを精算してホームレスとなった時…死んだ父親と知り合いだったボート・ピープルのグレイブに誘われ、一緒に暮らし始めた。
普通なら俺もそれからは、ボート・ピープルとして一生を終える筈だったんだが……結構手先が器用で、作ったり直したりも出来て……そこそこ頭も良かったんで、グレイブの幼馴染でテラ・フロートの市民権も持っていて……今は海上航行都市グラムで機関長をやってるバザラムに、グレイブは俺を預けた。
それで…今俺は、同じグラムで甲板作業員をやってる……元ボート・ピープルにしちゃ、異例の出世だ……世界で8ヶ所に建設・設置されている、マス・ドライバーのひとつ…ガザルに着いて、海底から拾い上げて溜め込んだ鉄廃材を荷降ろししている時だった……ドライバーの基礎部分に取り付いて、何かを取り付けようとしている6人の若者達を見付ける。
見付けたのは俺とケンジで…俺がライトでそいつらを照らす間に、ケンジが無線でグラムの警備員を呼んだ。
ガザルの保安警備部員がそいつらを追い詰めると、逃げ出した彼らが置き去りにした1人の女を捕まえたんだが…ガザルの管理官に引き渡す前に、下手を打って逃げられちまった。
逃したと思ってたんだが、その女は上手く隠れて俺達を遣り過ごし、俺の後を浸けてグラムに入り込んだ。
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文字数 3,616
最終更新日 2026.08.19
登録日 2026.07.17
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