守ってあげたい 小説一覧
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これは、太陽に焦がれた蝶の物語。
あまりに眩しく、あまりに優しい太陽、川島良樹。
その光に惹かれた一頭の蝶、槇原志保は、知らず知らずのうちにその強すぎる光で翅を焼かれていた。
蝶の涙に気づいた者たちは、太陽を少しだけ雲で隠そうと決める。
しかしそれは、蝶を守るためのほんの小さな心遣いのはずだった。
だが、彼らは知らなかった。
たった一片の雲が、やがて太陽そのものを空から墜としてしまうことを。
誰も悪意を持たなかった世界で、なぜ悲劇は生まれるのか。
優しさという名のナイフが、少年少女の日常を静かに切り刻んでいく。
彼らの初恋は、どこへ向かっていくのか。
文字数 166,322
最終更新日 2025.11.30
登録日 2025.09.23
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