体が先に感じる 小説一覧

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恋愛 連載中 長編 R18
王太子の裏切りを目撃したその夜、イレーネは涙の代わりに婚約破棄の書状を書き上げた。 公の場で完璧な法的手続きを踏み、自らの手で五年の婚約を終わらせた公爵令嬢に社交界が囁く——「冷血令嬢」、と。 泣かなかったのは、泣いたら「また女が感情的になっている」と片付けられるから。ただそれだけだ。 父の命で新たに嫁いだ先は、砂と風の東部辺境。言葉の少ない辺境伯ラシードは、弁解も誓いもしない。ただ黙って暖炉に薪を足し、砂嵐の日には自分の外套でイレーネを庇い、食卓には彼女の好む料理を並べる。 ——信じない。裏切りは一度で十分。 そう決めたはずなのに、この体は、あの人の手の温度を覚え始めている。 心は拒んでいるのに、体が先にほどけてしまう。その事実が、何より腹立たしい。 これは、「信じない」と決めた女が、自分の意志で心の鎧を脱ぐまでの物語。
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小説 369 位 / 220,358件 恋愛 200 位 / 64,287件
文字数 17,599 最終更新日 2026.04.10 登録日 2026.04.10
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