死に損ない 小説一覧

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死に損ないは誰かを救っているらしい

あの日、キダチはダンジョンに行った。それがすべてのはじまりだった。 彼を前にすると死の方から逃げていく。どんな魔獣もどんな地形も彼を殺せない。彼の前では、ドラゴンさえもマグマでもさえも無力。 だけど彼はそれを誇らない。彼はもっと大きな危険を探して、危険に向かって歩いていく。 その姿から――ついた呼び名は死に損ない。 彼の歩いた道は、多くの人の人生を変える。 ひとりの命を救い、その救った命がもっとたくさんの命を救う。 だけど彼は気づかない。彼が望むたったひとつは――自分が死ぬことなのだから。
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