SF 少女主人公 小説一覧
5
件
1
小学四年生の司令官・アカリは、父王の作り上げた**「命の合理化システム」の下で、非効率と見なされる「景品SP兵団」を率いていた。彼女の使命は、兵士たちの「愛着エネルギー資源」**を管理し、戦闘力の高い主力兵士・ロコSPの「高燃費」を維持すること。
しかし、システムが求めるのは、感情的なノイズを排除した**「究極の効率化」**。愛着資源が尽き、「ガラクタ化の閾値」にある初期兵士(SP-I)への感情供給は「非効率な資源分散」と指導教官は告げる。
「命に優先順位をつけるのが、めんどくさいんだよ!」
その時、フロンティア・ベースに侵入した「データ収集官」が、愛着ゼロ兵士の生成実験を強行。アカリは、自分の「非効率な愛」を貫くため、最も手間がかかり、最も尊い**「愛着ノイズ最大化」**という真逆の長期目標を掲げる。
父王の冷徹な「システム」 VS. 少女の「非効率な愛着」。 これは、「めんどくさい」という感情的な手間を、愛と命の最大のリソースに変える、幼き司令官の覚醒の物語。
文字数 2,489
最終更新日 2025.10.29
登録日 2025.10.29
2
少女は詩を紡ぐ
誰かに届くように
少女は詩を詩う
誰かが楽しめるように
少女は詩で救う
誰かを守るために
少女は詩に逃げる
誰かの苦しみを忘れるために
少女の詩は
誰かのちから
これは、とある少女の
詩にまつわる少し不思議なおはなし
文字数 1,170
最終更新日 2024.10.19
登録日 2024.10.06
3
4
人類が宇宙に拠点を設けてから既に千年が経過していた。地球の衛星軌道上から始まった宇宙開発も火星圏、木星圏を経て今や土星圏にまで及んでいる。
ミハル・エアハルトは木星圏に住む十八歳の専門学校生。彼女の学び舎はセントグラード航宙士学校といい、その名の通りパイロットとなるための学校である。
実技は常に学年トップの成績であったものの、ミハルは最終学年になっても就職活動すらしていなかった。なぜなら彼女は航宙機への興味を失っていたからだ。しかし、強要された航宙機レースへの参加を境にミハルの人生が一変していく。レースにより思い出した。幼き日に覚えた感情。誰よりも航宙機が好きだったことを。
ミハルがパイロットとして歩む決意をした一方で、太陽系は思わぬ事態に発展していた。
主要な宙域となるはずだった土星が突如として消失してしまったのだ。加えて消失痕にはワームホールが出現し、異なる銀河との接続を果たしてしまう。
ワームホールの出現まではまだ看過できた人類。しかし、調査を進めるにつれ望みもしない事実が明らかとなっていく。人類は選択を迫られることになった。
人類にとって最悪のシナリオが現実味を帯びていく。星系の情勢とは少しの接点もなかったミハルだが、巨大な暗雲はいとも容易く彼女を飲み込んでいった。
文字数 180,406
最終更新日 2022.09.26
登録日 2022.08.03
5
件