ファンタジー 幻想×日常 小説一覧
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実家に帰省中、金魚すくいをやったら――なんかすごいのを獲ってしまったらしい。
スマホには入れた覚えのないアプリ。
元気いっぱいのミニキャラ鯉娘が、こっちに両手を振ってくる。
金魚だと思っていたそれは、錦鯉だった。
俺はその娘を『さくら』と名付けた。
最初はただの育成ゲームだと思っていた。
なに!?
水槽の中の錦鯉と、アプリの中のさくらがリンクしている、だと!?
やがてミニキャラさくらは少女の姿を取り、現実に影響を及ぼし始める。
水の中にいるはずの存在が、少しずつこちら側に滲み出てくる。
成長するほど強く、美しくなっていくさくら。
品評会で評価され、価値がつき、人々が集まり始める。
そして、上位の鯉だけが辿り着く場所――「錦の界」。
さくらが上に登るほど、リアル最弱の俺の手は届かなくなっていく。
離れたくないのに、世界の方がそれを許さない。
それでもさくらは、無邪気に上を目指していく。
俺は――ただそれを見ていることしかできないのか?
これは、育てたはずの存在に、現実ごと侵食されていく物語。
⭐︎⭐︎⭐︎
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文字数 7,045
最終更新日 2026.04.03
登録日 2026.04.03
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