恋愛 予備校 小説一覧
3
件
1
「先生、時計、交換しませんか?」
それが、僕たちの短すぎる八ヶ月の始まりだった。
十八歳の春。第一志望に落ちた僕を待っていたのは、灰色に塗りつぶされた予備校生活だった。
絶望のどん底にいた僕の前に現れたのは、担任のユキさん。二十六歳。
小柄で丸顔、お菓子のように甘い声。
一目で、僕は恋に落ちた。
マークミスで0点を取った五月。
お揃いのピンバッジを隠し持った六月。
そして、花火の音に紛れて想いを伝えた、一生忘れられない八月の夜。
背伸びをしたい十八歳の僕と、大人として僕を導こうとした二十六歳の彼女。
すれ違う「会いたい」の言葉が、少しずつ、でも確実に二人の歯車を狂わせていく。
これは、一人の浪人生が大人になるために通らなければならなかった、残酷なまでに美しくて痛い、本当の恋の記録。
「あの日、君の時計をはめた時から、僕の時間は止まったままなんだ――」
文字数 45,281
最終更新日 2026.02.26
登録日 2026.02.16
2
大学受験に失敗し、春から予備校に通うことになった十八歳の主人公。
浪人生ばかりが集まる教室で、彼は自分の居場所を見失いながら、ただ現実と向き合う日々を送っていた。
そんな中、クラスの担任として現れたのは、二十六歳の女性チューター。
柔らかな声と落ち着いた佇まいを持つ彼女は、張りつめた教室の空気を、ほんの少しだけ和らげてくれる存在だった。
本来なら、交わるはずのない年齢と立場。
浪人生と社会人。教える側と教えられる側。
それでも主人公は、次第に彼女の存在を意識するようになる。
勉強に集中すべき一年。
将来を決めるための、たった一度の大切な時間。
その中で芽生えてしまった、名づけられない感情。
これは、夏が始まる前の教室で出会った二人が、
それぞれの「選択」と「未来」に向き合っていく、静かな青春と成長の物語。
文字数 11,562
最終更新日 2026.02.07
登録日 2026.02.07
3
3
件