現代文学 山桜 小説一覧

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読切短編 非公開設定

読切短編 非公開設定
四月になると、公園に人が増える。正確には、カメラを持った人間が増える。 桜前線が北上するニュースの翌日、インフルエンサーたちがやってくる。構図を決めて、撮って、去る。その動画は五万回再生され、コメント欄には「綺麗」と並ぶ。三十年この公園を管理してきた男には、その「綺麗」が、どこか遠い言葉に聞こえた。 公園の奥の斜面に、樹齢百年の山桜がある。写真映えはしない。誰も足を止めない。 今年の三月、管理人は入り口に柵を立てた。看板には「整備中」と書いた。 染井吉野が散り、桜前線のニュースが止み、インフルエンサーたちが次の話題へ去った五月——山桜は、誰も知らないまま満開になった。 見た、ということで十分だと思った。
現代文学 連載中 ショートショート
感想数 0 文字数 1,091 最終更新日 2026.05.09 登録日 2026.05.09
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山桜

私は通学路の桜の木が好きだった
現代文学 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 625 最終更新日 2021.03.18 登録日 2021.03.18
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