歴史・時代 裏稼業 小説一覧

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死業屋稼業

 さよならだけが人生か、それなら出会いはなんなのさ。見回り同心の西村右京はある日、数人の他殺死体を検分する。死体は全て、拳による打撃により撲殺されていた。彼は、江戸最大の裏の組織・龍牙会の大幹部だった拝み屋の呪道と接触する。地上最強の拳獣・泰造。声を失った暗殺者・お鞠。そして狂乱の奇行士・西村右京……彼と死業屋の面々との出会いは、始まりの始まりだった。やがて彼らは、江戸の裏社会を根底から揺るがす大事件に巻き込まれていく──    ※ 江戸時代が舞台となっておりますが、地名などには架空のものも多く登場します。また、独自の設定が多数存在しています。「目明かしは十手を持たない」「花魁はありんすとは言わない」といった賢くて意識高い系の歴史好きな方々には、読まないことをオススメします。さらに、残虐なシーン及びグロいシーンも多々あります。苦手な方はお気をつけ下さい。
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『黒脛巾組、伊達政宗を天下へ盗み上げる 〜忍び、詐欺師、盗人、山伏、女掏摸。奥州の悪党どもが独眼竜を覇者にする〜』

奥州、米沢。 伊達家の若き跡取り・藤次郎政宗は、隻眼であることを陰で笑われ、若すぎることを侮られ、周囲の大名たちから「扱いやすい小僧」と見られていた。 だが、政宗は知っていた。 刀を振るう前に、戦は始まっていることを。 敵の兵糧の行き先。 城内で不満を抱く家臣。 商人が握る借財。 僧が運ぶ密書。 女たちの井戸端に落ちる本音。 酒場でこぼれる将の愚痴。 それらを集める者がいなければ、若き当主は奥州で食い殺される。 そこで政宗は、信夫の地から一人の男を呼び寄せる。 名は柳原戸兵衛。 盗人、詐欺師、山伏、掏摸、薬売り、博徒、元足軽、抜け忍まがいの者たちを束ねる、黒い脚絆の男。 戸兵衛は政宗に言う。 「殿。綺麗な者だけを集めた軍は、綺麗に負けます。汚れた者を飼う覚悟はおありで?」 政宗は笑う。 「汚れた手でよい。俺の目の届かぬ場所を見ろ」 こうして、犯罪スペシャリスト集団「黒脛巾組」が生まれる。 彼らは敵城に商人として入り、女中として潜り、山伏として祈祷し、博徒として賭場を荒らし、贋文書で敵を惑わせ、偽の噂で軍勢を動かす。 やがて政宗は、父・輝宗の死、人取橋の危機、摺上原の大勝、小田原参陣の綱渡り、豊臣秀吉との駆け引きへと進んでいく。 表の歴史に名を残すのは伊達政宗。 だが、その足元には、黒い脛巾を巻いた悪党たちの足跡がある。 これは、天下を取れなかった男の物語ではない。 天下を取る寸前まで、奥州の闇を使い切った男と、彼に人生を賭けた悪党たちの痛快時代劇である。
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