キャラ文芸 嘘 小説一覧
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1
嘘の貯蓄
俺は嘘つきである。誰になんと言われようが、そして嘘をつく奴だと思われていようが関係ない。
嘘をつき続けるんだ。それがたとえ大切な関係を壊すとしても。
2
彼奴は嘘を信じてる
母親にある時から愛されなくなった小学六年生の『漆原 総』は、幼馴染の『川先 透』とその従姉『如月 弥生』と夏休みに田舎にある弥生の祖母の家に行くことに。しかし、楽しいはずの旅行…そこで総は二人の少年、『夏茜 梧桐』と『夏茜 槐』に出会い、関わり、成長してゆき…………そしてやがて、この旅行に隠された事実を知ることになる。
総、透、弥生、槐、梧桐の思惑がすべて明かされるとき、彼らがたどり着く未来と真実とは……?
「青春だった物語は、それでも着々と悲劇へと舵を切っていった。」
これはある者の、あるいは何人もの人生を賭けた後悔の物語。
そして、家族と愛と死と残酷の物語。
3
天草朱莉の嘘 ── 助けた子は、死んだことになっている
その子は、死んだことになっている。
朱莉が、そうした。届けは出さず、火葬もせず、身内だけで葬儀をしたことにして、海の向こうへ送った。
あとは噂が勝手に「死んだらしい」を作ってくれた。
母親は、娘を亡くした母親を一生やることになる。近所にも、親戚にも、同級生にも。
「気の毒に」と言われながら、本当は生きていると知りながら、それを誰にも言えないまま。
だから、あの人の悲しみは本物だった。本当に娘を失ったから。ただ、死んだんじゃなかっただけで。
朱莉は、その嘘を一人で持っている。持っていることを、誰にも言わない。
――誰も救われていない。一人だけ、生きている。
これは、嘘で一生を生かして、そのぶんの重さを黙って抱えた、ひとりの記録。
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