BL 聴覚障害者 小説一覧
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嘘
俺は、耳が聞こえないふりをする。
『嘘』
会話をしなくていい。
誰かに踏み込まれることもない。
面倒なことは通り過ぎればいい。
そんな俺の前に現れたのが、
コンビニで働く大学生・吉良 渉だった。
渉は、俺のために手話を覚え始める。
「いらっしゃいませ」
「お疲れ様です」
「お気をつけて」
少しずつ増えていく、二人だけの会話。
最初はただ「真面目」「いい子」と、思っていた。
そして気づけば、俺は渉と会える時間が楽しみになっていった。
だけど俺がついていた「嘘」
実は聞こえる…「嘘、でした。」なんて簡単に言えたら。
嫌われたくない…
会いたい。
声が聞きたい。
笑ってほしい。
嘘で始まった二人の関係は、いったいどこへ向かうのか。
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