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心カヨワセ
高校一年生の夏、僕は出会った。
耳が聞こえない転入生、川井夏海と出会った僕は、いじめの現場に遭遇してしまう。中学校の時のいじめの記憶が蘇り、表立って助けに行くことができなかった。それでも、隠れながらも助けているうちに彼女と仲良くなる。しかしそれがあいつらに気づかれて…
自身の良心と罪悪感との葛藤、そして夏海と翔の間に少しずつ築かれていく微妙な関係…
「心を通わせる」とはどういうことか、を問いかける青春小説です。
毎週火、木、土の16:30に更新。
2
モールス・サイン・ラブ
前書き
聴こえなくても…話せなくても…触れられなくても…隔てられていても…見えなくても…離れていても…交信できるのが、モールス・サインです。
振動さえ感じられれば、何でも伝えられます。
最後の最後に残る交信手段だと思います。
モールスで『愛してる』と交信出来たら、最高に感動するでしょう。
作品の紹介
ここは、とある総合大病院。
僕と彼女の職場だ。
彼女は、松本 恵里香。
僕は、加藤 紘一。
彼女は聾唖の看護師で、僕は機械の面倒も診るシステム・エンジニアだ。
彼女は聾唖者でありながら看護師の国家資格を取得した頑張り屋の努力家で、その一点だけでも尊敬に値する。
ひょんな事で彼女と知り合った僕は、時間を観て彼女から少しずつ、手話を習うようになる。
その代わり僕は、モールス・サインを彼女に教えるようになった。
変な事を言われたり、冷やかされたりもしたけど、僕達は気にしなかった。
勿論、応援してくれる人もいて…僕達はいつも感謝していた。
でも……あんなに大きな出来事が起こるとは…全く想像もしていなかった。
— — ・— — あ
・ — い
— — ・— ・ し
・ — ・ — — て
— ・ — — ・ る
3
嘘
俺は、耳が聞こえないふりをする。
『嘘』
会話をしなくていい。
誰かに踏み込まれることもない。
面倒なことは通り過ぎればいい。
そんな俺の前に現れたのが、
コンビニで働く大学生・吉良 渉だった。
渉は、俺のために手話を覚え始める。
「いらっしゃいませ」
「お疲れ様です」
「お気をつけて」
少しずつ増えていく、二人だけの会話。
最初はただ「真面目」「いい子」と、思っていた。
そして気づけば、俺は渉と会える時間が楽しみになっていった。
だけど俺がついていた「嘘」
実は聞こえる…「嘘、でした。」なんて簡単に言えたら。
嫌われたくない…
会いたい。
声が聞きたい。
笑ってほしい。
嘘で始まった二人の関係は、いったいどこへ向かうのか。
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