私の物をなんでも奪っていく妹小説一覧
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「エルミニク、君に婚約破棄を告げる」
はぁ?婚約破棄はありがとうございますと言いたいが、私に非がないのだから
まずは正統な理由を言うべきでしょう。正統な理由なんてあるわけないでしょうけど。
「真実の愛に目覚めたんだ。驚かないで聞いて欲しいんだが、君の妹のミリエンヌを真に愛しているんだ」
ばればれですって。
たったの1500万カッパーの慰謝料しか貰えませんでした。
まぁこの男爵令息としてまともに仕事が出来てない出来損ないが出せる金額としてはその程度が妥当でしょう。
私の物を欲しがりなんでも奪っていく妹に元婚約者まで奪われた私はこれみよがしに呪いの人形を自慢します。
1週間所持してると死ぬ呪いの人形です。
1度所持すると死ぬか持ち主の代わりに死んでくれる意思を持った相手に譲渡するまで捨てられません。
ええ、この作戦は失敗です。
どうやら私1週間後に死ぬようです。
馬鹿にしてた元婚約者より馬鹿な貴族っているんですね。私です。
妹を呪い殺そうとした私への因果応報自業自得なんですがね。
それでも死にたくない。誰も私の代わりに死んでくれる人なんていません。
死にたくないぃぃぃ。嫌よ。怖い。生きたい。誰か私の代わりに死んで。
私は無様でもみっともなくても泣き叫びます。媚も売ります。
文字数 1,236
最終更新日 2020.11.15
登録日 2020.11.15
「アントリエット、貴方はお姉様なのだからドレスぐらいクラリスにあげなさい」
両親は妹だけを可愛がりました。
私は家族の代わりに毎日一日中伯爵としての仕事をしていました。
それなのに遊んでるだけで何も仕事も勉強も訓練もしない妹だけ両親に愛されます。
「酷いお姉様だな。お前が妹に何もあげないというなら、僕もお前には何もあげない事にしよう。
爵位はお前にはやらん。クラリスに爵位も土地財産全て継がせる事にしよう」
!今までの仕打ちも境遇もいずれ家督も爵位も告げるのだからと耐えられました。
そう思わなければ耐えられないのでそう思い込んでいました。
「お父様、クラリスに伯爵としての仕事が出来ますかね」
「そんなの、お前がやればいいだけだろう」
私は、妹を殺す事に決めました。
妹を殺し山に埋めました。
これからは私が両親に愛されます。
家督爵位土地財産、全て私が継ぎます。
私は両親に愛されるどころか私がクラリスを殺したのではないかと疑われていました。
仕方ありませんね、両親を殺して家督爵位土地財産全てを継ぎました。
今までの私の不幸な境遇なら家族3人ぐらい殺しても許されるでしょう。
文字数 983
最終更新日 2020.11.23
登録日 2020.11.23
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