偽造 小説一覧
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政略破談によってすべてを奪われた貴族令嬢エリス・ド・ラベリエールは、故郷を捨ててドランツ公国の港町へと亡命する。夜は小さな酒場〈海鳴り亭〉で気丈に給仕をこなし、昼は偽造の学生証を携えて図書館に潜入する二重生活を開始。そんな彼女に目を留めたのは、飄々とした侯爵家次男フィリップ。最初は「面白い娘」として冷やかす彼だったが、次第にエリスの知性と強い意志、そして庶民への優しさに心を奪われていく。やがて二人は、港町を揺るがす陰謀を暴き出し、互いを “守る” と誓い合う──偽装と本心が交錯する異国で、エリスは初めて真実の愛と自分自身の自由を手に入れる。
文字数 34,523
最終更新日 2025.07.18
登録日 2025.07.02
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『徒人草』・あだひとぐさ、なる古文書が京田辺市の寺から発見された。有名な『徒然草』を元に50年後の室町時代に書かれた文章で、その機知に富む軽妙な文章には高い評価がなされ、国の重要文化財に指定された。しかし、専門家からは偽物では?との声が上がり、真贋論争が繰り広げられたが、決着がつかずにウヤムヤとなった。『徒人草』が発見された寺の住職は亡父の日記を読んで、『徒人草』は父が復讐のために捏造した贋作と知るが・・・
文字数 8,127
最終更新日 2025.03.30
登録日 2025.03.30
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