ひより食堂 小説一覧

1件
1

たとえ時間が戻っても、もう一度私を好きになってくれますか ――大樹の約束――

時間を巻き戻した代償は、世界から自分の存在が消えることだった。 昨日まで自分を「芳乃」と呼んでくれたアルベールも、もう彼女を知らない。 すべてを失った芳乃。 けれど――世界中が彼女を忘れたはずなのに、学園の古い大樹だけが、彼女の名前を呼んだ。 「――よしの」 なぜか胸によみがえる、遠い記憶。 誰かと笑ったこと。名前を呼び合ったこと。 そして、「また会おう」と交わした約束。 やがて芳乃は、長い時を越えて一人の少女と再会する。 その少女の名前もまた――「芳乃」。 二人の芳乃が、新しい時間を歩き始める。 少し不思議で、温かな物語。
1件