演説 小説一覧

1
1

凱旋のあとで

魔王は倒れた。 世界は救われた。 だから人々は、ただ一人生きて帰った勇者を讃える。 だが、その勝利はあまりにも多くの死の上にあった。 後ろに立つことを選んだ戦士。 人を生かすための魔法で、最後に死を降らせた魔法使い。 勇者へ生きろと祈りを託した僧侶。 そして、自分を越えた者の背中側を守ると笑った騎士団長。 彼らが守ったものの先で、勇者は魔王を倒した。 けれどその胸に最初に宿ったのは、誇りではなく安堵だった。 これは、仲間たちの死によって勝利を得た勇者が、 凱旋演説の壇上で初めてその重さと向き合う物語。
ファンタジー 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 28,221 最終更新日 2026.04.21 登録日 2026.04.15
1