婚約破棄の後小説一覧
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「もはやろくな縁談もないだろう。この公爵家の娘をどこぞに下げ渡すわけにもいかん。……おまえは勘当だ。公爵家の恥め、どこへなりと行ってしまえ!」
「そうですか」
私はため息をついた。
「わかりました。私はこの家を出ます」
ごめんなさいお母様。ちょっとこれ以上のお世話は無理です。私もこのご時世、できるだけこの人の影に隠れていたかったのだけれど。
文字数 4,023
最終更新日 2020.05.01
登録日 2020.05.01
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