Bリーグ 小説一覧
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1
7億円で、潰れかけのクラブを買いました ~数字しか見えない俺は、誰も数えない選手を集める~
「地方の道楽だろ」と笑った連中が、名刺を持って戻ってくる。
「地方の道楽ですよね」
そう言って金を出さずに帰った人間が、何人もいた。
観客一五〇〇人、空席は七割。斜陽の港町の弱小バスケクラブ〈潮見ブルーホエールズ〉は、来季の開幕を待たずに消えかけていた。宝くじで七億円を当てた要実(かなめみのる)は、その金でこのクラブを買い取る。だが金で買えたのは、たった一年の猶予だけ。
派手なスター補強も、魔法もない。武器はひとつ――誰も値段をつけていない価値を見抜く目。戦力外寸前の選手、点を取らないセンター、焼き鳥の屋台、誰も読まなかった地元紙。安く見積もられていたものを、一つずつ数え直していく。
やがて、あの人間たちが、名刺を持って戻ってくる。
数字しか見えない男が、誰も数えなかったものだけで、町ごと黒字にしていく話。
2
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苦しいのは観光や舞台だけではない。
文化、経済の保護が叫ばれるなか、同じ立ち位置であるスポーツ業界も観客を入れられなくて困っています。
どれが優先という話ではなく、少しでもバスケ、スポーツに興味を持っていただけたらと。
3
『スポーツが社会をつなぐとき――華やかな演出を超えた価値』
地方都市にある古びたスポーツ施設で管理人を務める木村さんは、若き日にバレーボール指導に情熱を注ぎ、地域の子どもたちの成長を支えてきた。しかし時代が進むにつれ、スポーツは華やかな演出や巨大資本によるビジネス化へ傾斜。地方の過疎化や財政難も相まって、市の若手職員・佐藤はVRや大型スクリーンを導入した「体験型エンターテインメント施設」を計画する。一方、高額チケットやインフレの影響で、スポーツが格差を拡大する懸念も浮上。住民説明会では、競技本来の魅力が商業主義に埋もれ、弱者や子どもたちが置き去りにされる問題が指摘され、介護施設予算削減との矛盾も明るみに。木村さんは、汗をかき努力を重ねる競技の尊さと、地域住民同士の絆を育む場としてのスポーツの真価を訴え、佐藤も共感を深めていく。結果として過度なショーアップは排され、誰もが使いやすい料金設定や無料開放枠が設けられる改修プランが進行。古びた体育館は多世代の笑顔と応援が飛び交う空間として蘇り、スポーツが社会を結びつける希望の象徴となる。本作はビジネスの華やかさと社会的意義のはざまで揺れるスポーツの姿を描きつつ、地域に宿る本来の価値を問いかける物語である。
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