「お富」の検索結果

全体で2件見つかりました。
2
家康は、祖母、お富の方を50年近くの歳月をかけて、じんわりと理想とする女人像としていく。 それでも、つじつまが合わないところが出てくるが、天下人、家康が創る祖母だ。 問題ないと後世に残す。 家康は、機嫌のよい時、祖父、清康のような武将になりたいと励んだと話す。 その思いを繋いでくれたのが、祖母、お富の方だと。 お富の方に慈しまれ、愛の暮らしを教えられ、今の自分があると。 祖母、お富の方は、悲劇の結婚歴と賢祖母のイメージが創られ残された。 家康は、偉大な天下人を育てた祖母としてベールに包んだままにして残した。 それでも、少ない資料の中で自由奔放に生きた破天荒な美しすぎる女人、お富の方の姿が浮かび、評伝を書き綴っていこうとした。 そんな時、微笑ましくて心がほっこりする、じんわりとじわっと涙がこみあげてくる――読んでいてそんな気持ちになる作品を募集。 とのメ‐ルが入った。 ドキッとし、お富の方こそ、そういう女人だと、閃いた。 そこまでの思いはなかったし、私の文章力では、そんな作品はできないが、でも、ずしんと受け止め、書き綴った小説です。  募集の趣旨とは少し違うかもしれないけれど。 薄幸の女人と記されることが圧倒的な、お富の方。 それは真実ではない。 ホンワカとほっこりする心温まるエピソ-ドを次々創り、人生を歩んだ。 じんわりと、一歩一歩歩み、じわっと自分らしい「女冥利に尽きる」人生を生き抜いた。 そんなお富の方を、少しでも多くの方に知ってもらいたいし、人物像を深めて欲しい。 お富の方は、家康の母、お大の方の母だ。 5回もの結婚を繰り返し、すべての夫に愛され愛した女人だ。 しかも7人の子を授かり、母として気を配り成長させ、子から慕われた。 『玉輿記』『柳営婦女伝系』『寛政譜』『寛永譜』『美濃国諸家系譜』などに断片的な人物像が残されている。 結婚相手は、「寛政重修諸家譜」では ① 水野右衛門大夫忠政、②松平清康、③星野秋国、④菅沼興望、⑤川口盛祐 夫とは死別し、その後の再婚したとされる。 安西篤子著の『家康の母』では  1星野備中守秋国 2川口文助盛祐 3菅沼藤十郎定廣 4水野忠政 5松平清康 との順番で、結婚している。 この小説では、川口盛祐・水野忠政・松平清康・星野秋国・菅沼定広(定望)の順で結婚したことにする。    出身は、 江州(近江国)佐々木氏流の尾張、青木加賀守弌宗の娘。 尾張国、宮の善七の娘。 三河寺津城主、大河内左衛門佐元綱の養女(娘)。 大河内但馬守満成の娘。 と説はいくつかあるが、父を宮の善七とする。  清康との結婚が不自然でないよう、年の差を9年とし、誕生は1502年する。  
24h.ポイント 0pt
小説 184,957 位 / 184,957件 歴史・時代 2,212 位 / 2,212件
文字数 48,389 最終更新日 2022.07.15 登録日 2022.07.15
水飲み百姓の娘、多津は、村名主の家の奉公人として勤め始める。同じ奉公人の又吉やお富、八代と日々を過ごすうち……。あの日の晩に、なぜ自分が泣いていたのか。あの時になぜあたしはついていったのか。その全てが今ここに答えとしてある。あたしはどうしても乗り越えられない何かを、風のように乗り越えてみたかっただけなのかもしれない。
24h.ポイント 0pt
小説 184,957 位 / 184,957件 歴史・時代 2,212 位 / 2,212件
文字数 16,889 最終更新日 2022.05.21 登録日 2022.05.13
2