「尊い」の検索結果

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ミステリー 完結 長編 R15
ーーゆうちゃんはね。 ーー精霊で、天使で、神様なの。 私、朱宮みおには、大切な親友がいる。 夕枯白亜(ゆうがれ・はくあ) ゆうちゃん。 誰よりも賢くて。 誰よりも優しくて。 誰よりも綺麗で。 そして、誰よりも正しい人。 だから私は、ずっと信じていた。 ゆうちゃんは特別な存在なのだと。 私とは違う。 私なんかとは比べものにならないくらい、美しくて、尊い存在なのだと。 だから私は、ゆうちゃんの隣を歩きたかった。 同じ景色を見て。 同じ時間を過ごして。 同じ場所で笑いたかった。 ただ、それだけだった。 けれど、人は成長する。 私も成長した。 成長すればするほど、自分という存在が見えてくる。 私は綺麗じゃなかった。 優しくもなかった。 正しくもなかった。 そして何より――穢れていた。 どれだけ手を洗っても。 どれだけ祈っても。 どれだけ善良に生きようとしても。 消えないものが、この身体の中に残り続けている。 穢れは決して、浄化されない。 それでも。 それでも私は、ゆうちゃんの隣に立ちたかった。 だから、決めたの。 全部、綺麗にしてしまおうって。 全部、燃やしてしまおうって。 そうすればきっと。 私は本当の意味で、 ゆうちゃんの親友になれるから。 だから、決めたの。 私は、今日、身を清めることを。
大賞ポイント 51pt
文字数 37,450 最終更新日 2026.06.29 登録日 2026.06.21
SF 連載中 短編
百年前、世界は破滅への一歩を踏み出した。 急激な科学技術の進化、争い、大災害……。 それらにより再起不能となった文明は退化していき、今や人類はその存在が消えゆくのを待つだけの存在となった。 そんな終末世界を生きる青年、宮田真幸はかつて新たな景色を求めて旅立った同郷の友、佐々木美晴の後を追い、故郷を出る事に。 乗り物も存在しない世界。 十数年前、佐々木が踏みしめた地を辿り、彼は鳥取県から東京都を目指す。 常に死と隣り合わせの終末世界横断の旅。 初めて足を踏み入れた外の世界には、彼が想像するより多くの尊い出会いがあった。 生と死が隣り合わせになった、静かな世界。 そんな世界だからこそ生まれる様々な価値観や考えに触れる宮田は、佐々木が外の世界に求めたものを悟るようになっていく。 これはそんな静かで危険で、けれど温かくも切ない旅路の一幕。
大賞ポイント 7pt
文字数 3,283 最終更新日 2026.06.30 登録日 2026.06.30
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